シハヌーク前国王崩御記念日とは
「シハヌーク前国王崩御記念日」(Mourning Day of the Late King-Father / ទិវាប្រារព្ឋពិធីគោរពព្រះវិញ្ញាណក្ខន្ឋ ព្រះករុណា ព្រះបាទសម្តេចព្រះ នរោត្តម សីហនុ)は、毎年10月15日に祝われるカンボジアの国定祝日です。2012年10月15日に中国・北京で崩御したノロドム・シハヌーク前国王を追悼し、カンボジアの独立と発展に生涯を捧げた前国王の功績を称える日です。
シハヌーク前国王の生涯
シハヌーク前国王の生涯は、カンボジアの近現代史と切り離すことができません。
- 生い立ちと即位:ノロドム・シハヌークは1922年10月31日にプノンペンで生まれました。1941年、フランス植民地支配下のカンボジアでフランス当局によって国王に選ばれ、18歳で即位しました。
- 独立への貢献:シハヌーク前国王はフランスからの独立を強く求め、粘り強い外交交渉の末に1953年11月9日にカンボジアの独立を勝ち取りました。この功績からカンボジア国民に「独立の父」として深く敬われています。
- 黄金時代と失脚:独立後の1950年代から1960年代にかけて、シハヌーク前国王の指導によりカンボジアは平和と経済成長を享受しました。しかし1970年にロン・ノルによるクーデターで失脚し、中国へ亡命しました。
- ポル・ポト政権下:亡命中のシハヌーク前国王はポル・ポトを支持しましたが、ポル・ポトが政権を握った後は北京で事実上の軟禁状態に置かれました。またこの時期にカンボジア国内では多くの王族が命を落としています。
- 国王への復帰と退位:1991年のパリ和平協定後にカンボジアへ帰国し、1993年に再び国王に即位しました。その後2004年に健康上の理由で息子のシハモニ陛下に国王の座を譲り、「国王の父」という称号を授けられました。
- 崩御:シハヌーク前国王は大腸がん・高血圧・糖尿病などの治療のため北京に滞在していましたが、2012年10月15日に心臓発作により89歳で崩御しました。遺体は2日後にプノンペンへ運ばれ、2013年2月に国葬が執り行われました。
シハヌーク前国王崩御記念日の過ごし方
崩御記念日には、プノンペンをはじめ各地でさまざまな追悼行事が催されます。
- シハヌーク前国王像への参拝:プノンペンにある独立記念碑の東側に建つシハヌーク前国王の銅像では、政府要人や市民が花輪を捧げ、前国王への敬意を表します。
- 王宮内の霊廟で追悼式典:王宮敷地内にある前国王の霊廟ではシハモニ現国王・モニニアット王太后が出席する追悼式典が行われます。
- 各地での追悼行事:全国各地の寺院や学校でも前国王の功績を称える行事が開催されます。若い世代に向けた歴史教育の機会としても位置づけられています。
観光・滞在時のアドバイス
シハヌーク前国王崩御記念日の時期にカンボジアを訪れる際、知っておくと便利なポイントをまとめました。
- シハヌーク前国王像の見学:プノンペンにあるシハヌーク前国王の銅像は、カンボジアの歴史を感じられる場所です。追悼の花輪が捧げられる様子を見学できます。
- 公共サービスの確認:国定祝日にあたるため、官公庁や学校は休みとなります。手続きが必要な場合は事前に済ませておくことをおすすめします。
- 10月のカンボジア観光:10月は雨季の終わり頃にあたり、スコールが降ることもありますが徐々に乾季へと移行する時期です。アンコール・ワット周辺は緑が鮮やかで美しい時期でもあります。

