カンボジアの憲法記念日とは
「憲法記念日」(Constitution Day / ទិវាប្រកាសរដ្ឋធម្មនុញ្ញ)は、毎年9月24日に祝われるカンボジアの国定祝日です。1993年9月24日にノロドム・シハヌーク前国王が現在の憲法を公布し、カンボジアが立憲君主制として新たな出発を果たしたことを記念します。2025年1月にフン・マネット首相が正式に国定祝日として制定した比較的新しい祝日です。
憲法記念日の歴史的背景
憲法記念日の背景には、カンボジアの長く苦しい歴史と平和への歩みが刻まれています。
- カンボジア最初の憲法:カンボジア最初の憲法は1947年に制定されました。フランスからの独立(1953年)後もこの憲法が効力を持ちましたが、1970年のロン・ノルによるクーデター、その後のポル・ポト政権下で憲法は機能を失いました。
- 1993年憲法の制定:現在の憲法は1993年9月21日に憲法議会で採択され、9月24日にシハヌーク前国王によって公布されました。この日シハヌーク前国王は再即位し、カンボジアは立憲君主制国家として再出発しました。
- 憲法の内容:1993年憲法は16章から構成されており、国民主権・基本的人権の保護・立憲君主制・法の支配を基本原則としています。これまでに10回の改正が行われており、時代の変化に対応しながら発展してきました。
- 憲法記念碑の建設:2024年9月24日には、シハモニ国王が主催する式典において憲法記念碑が除幕されました。憲法記念碑は法の支配と最高法規の象徴として位置づけられています。
- 国定祝日としての制定:フン・マネット首相は2025年1月3日付の通達により9月24日を憲法記念日として正式に制定しました。これにより全国の公務員・労働者・従業員が毎年この日を休日として過ごせるようになりました。
憲法記念日の過ごし方
憲法記念日には、プノンペンをはじめ各地でさまざまな行事が催されます。
- 憲法記念碑での式典:プノンペンの憲法記念碑(Constitution Monument / វិមានរដ្ឋធម្មនុញ្ញ)では政府主催の式典が行われ、各省庁や機関の代表者が参加します。地方でも各省・市の資源に応じた記念式典が開催されます。
- 憲法の啓発活動:メディアや各機関が憲法の歴史と重要性を広く伝える活動を展開します。特に若い世代に向けて、憲法が保障する権利と責任についての教育が行われます。
- 公共サービスの確認:国定祝日にあたるため、官公庁や学校は休みとなります。手続きが必要な場合は事前に済ませておくことをおすすめします。
観光・滞在時のアドバイス
憲法記念日の時期にカンボジアを訪れる際、知っておくと便利なポイントをまとめました。
- 式典の見学:プノンペンの憲法記念碑周辺では式典が行われるため、周辺エリアが混雑することがあります。余裕を持った行動をおすすめします。
- 公共サービスの確認:国定祝日にあたるため、官公庁や学校は休みとなります。手続きが必要な場合は事前に済ませておくことをおすすめします。
- 9月のカンボジア観光:9月は雨季にあたり、スコールが降ることが多い時期です。折りたたみ傘や雨具の準備をおすすめします。雨季のアンコール・ワット周辺は緑が鮮やかで美しい時期でもあります。

