ネパールの国際女性の日とは
「国際女性の日」(International Women's Day / अन्तर्राष्ट्रिय नारी दिवस)は、毎年3月8日に祝われるネパールの国定祝日です。ネパール語では「ナリ・ディワス(Nari Diwas / नारी दिवस)」と呼ばれ、「ナリ」は「女性」、「ディワス」は「日・記念日」を意味します。女性の権利向上、社会参加、男女平等を称えるこの日は、世界80か国以上が参加する国際的な祝日です。
国際女性の日の歴史的背景
国際女性の日の起源は20世紀初頭の労働運動にさかのぼります。
- 起源:1908年、アメリカのニューヨークで約1万5千人の女性労働者が労働環境の改善・選挙権・賃金平等を求めてデモ行進を行いました。1910年にコペンハーゲンで開催された国際社会主義女性会議において、ドイツの活動家クララ・ツェトキンが毎年3月8日を国際女性の日とすることを提唱しました。その後1975年には国連が正式に3月8日を「国際女性の日」と定めました。
- ネパールにおける女性運動の歴史:ネパール初の女性団体は、ヒンドゥー教の慣習であるサティ・プラタ(夫の葬儀の際に妻が自らを犠牲にする慣行)の廃止を求めたヒンドゥー教の宗教指導者によって設立されました。その後1990年代に民主化運動が高まり、女性の権利向上への取り組みが本格化しました。
- ネパールにおける意義:カトマンズでは国家女性委員会と女性省が主催するデモや式典が開催されます。この日は過去の成果を祝うだけでなく、女性の権利向上に向けた取り組みを推進する機会でもあります。
- 国連のテーマ:国連は毎年国際女性の日に向けてテーマを設定しており、ジェンダー平等や女性のエンパワーメントに関する議論が世界規模で行われます。
国際女性の日の過ごし方
国際女性の日には、ネパール各地でさまざまな行事が催されます。
- デモ行進と集会:カトマンズをはじめ各地で女性団体や市民団体が主催するデモ行進や集会が行われます。女性への暴力根絶・賃金平等・教育機会の均等などを訴えるスローガンが街に並びます。
- 式典とイベント:国家女性委員会や女性省が主催する式典のほか、RUWON、女性財団ネパール、フェミニスト・ダリット組織(FEDO)、サアティなどの団体が支援活動を展開します。
- 女性への感謝:家族や職場において、身近な女性に花や贈り物を贈る習慣があります。レストランや商業施設では女性向けの特別サービスやキャンペーンが実施されることも多くあります。
- 農村女性への取り組み:ネパールでは農村や教育を受けられない女性たちへの支援活動も活発に行われており、国際女性の日はその取り組みを広く伝える重要な機会となっています。
観光・滞在時のアドバイス
国際女性の日の時期にネパールを訪れる際、知っておくと便利なポイントをまとめました。
- 祝日による混雑:カトマンズ市内では式典やデモ行進が開催されるため、周辺エリアが混雑することがあります。余裕を持った行動をおすすめします。
- 公共サービスの確認:国定祝日にあたるため、官公庁や学校は休みとなります。手続きが必要な場合は事前に済ませておくことをおすすめします。
- 3月のネパール観光:3月は春の始まりにあたり、気候が穏やかで過ごしやすい時期です。山々の景色も美しく、トレッキングや観光に最適な季節です。

