春分の日は、日本の国民の祝日の一つで、毎年3月20日前後に訪れます。この日は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる日」とされ、自然をたたえ、生物をいつくしむことを趣旨としています。自然の移ろいに感謝し、祖先への思いを馳せる日としても親しまれています。
📜 春分の日の由来と歴史
現在は国民の祝日として親しまれている春分の日ですが、もともとは「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」と呼ばれ、歴代天皇や皇族の霊を祀る宮中祭祀が行われていた日でした。
第二次世界大戦後の1948年、祝日法(国民の祝日に関する法律)の制定により、宗教色を排して「春分の日」として定められ、広く国民の祝日として位置づけられました。
🌞 春分の日と天文学
春分の日は、太陽が天の赤道を通過し、真東から昇って真西に沈む日とされ、昼と夜の長さがほぼ同じになる特別な瞬間です。正確な日付は、国立天文台の天体観測により毎年決定され、3月19日〜21日の間で変動します。
⛩ 現代の過ごし方・風習
春分の日は、自然への感謝とともに、家族と過ごす時間や伝統的な風習を大切にする日でもあります。主な過ごし方には以下のようなものがあります。
- お墓参り:春分の日はお彼岸の中日にあたることが多く、先祖を偲んで墓参りをする家庭が多いです。
- 季節の花を楽しむ:桜や菜の花など、春の花が咲き始める時期でもあり、自然に親しむ機会とされています。
- ぼたもちを食べる:あんこで包んだ餅を「ぼたもち」と呼び、春分に食べるのが習慣となっています。
🍡 ぼたもちとおはぎの違いとは?
春分には「ぼたもち」、秋分には「おはぎ」を食べるとされますが、基本的には同じ食べ物です。名前の違いは、春の花「牡丹(ぼたん)」と秋の草「萩(はぎ)」に由来するもので、季節の情緒を感じる文化のひとつです。
🌍 世界の春分の祝日
春分の日は日本だけでなく、世界各地で重要な節目とされています。
- イラン:「ノウルーズ(Nowruz)」として春分を元日とし、新年を盛大に祝います。
- 中国:古代から節句や農業カレンダーと結びついており、「春分節」として重要視されてきました。
- 韓国:「春分(춘분)」は二十四節気の一つとして認識されており、農業・気候の節目として尊重されています。
✨ 豆知識
- 春分の日を境に日照時間が伸び始め、気温も安定し、いよいよ春本番の気候になります。
- お彼岸は「此岸(現世)」と「彼岸(あの世)」がもっとも近づく時期とされ、霊界と現世が通じ合いやすいとも信じられています。
- 春分の日は、太陽が黄経0度(春分点)を通過する瞬間と定義されており、厳密な天文学的根拠があります。
📝 まとめ
春分の日は、単なる祝日ではなく、自然と人とのつながりを再認識する日でもあります。先人に感謝し、春の訪れを感じながら、静かに過ごすことのできる特別な祝日として、今後も大切にしていきたい文化です。

