秋分の日とは
「秋分の日」(Autumnal Equinox Day)は、毎年9月22日〜24日頃に祝われる国民の祝日です。「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」ことを目的に1948年(昭和23年)に制定されました。秋分の日はお彼岸の中日にあたり、先祖への供養を行う大切な一日です。
秋分の日の歴史的背景
秋分の日は、1948年(昭和23年)の祝日法により制定されました。それまでは1878年(明治11年)に始まった秋季皇霊祭という名称で、皇室が先祖を祀る儀式の日でした。
- 日付が毎年変わる理由:秋分の日は毎年固定されておらず、国立天文台が作成する「暦象年表」に基づき、閣議で翌年の日付が決定されます。通常は9月22日〜24日のいずれかになります。
- 昼と夜の長さ:秋分の日は、太陽が赤道上を通過する頃にあたり、北極点と南極点以外の場所では昼と夜の長さがほぼ等しくなります。また、赤道上では正午ごろに太陽が真上に昇り、南中高度は90度になります。なお、太陽が真上に昇る現象は年間を通して北回帰線と南回帰線の間で見られます。日本では沖ノ鳥島がその範囲に含まれ、夏至の前後に太陽が真上を通過します。
- お彼岸との関係:秋分の日を真ん中に前後3日間ずつ、計7日間を「秋のお彼岸」といいます。仏教では彼岸とは「煩悩から解脱した悟りの世界」を指し、先祖の霊が住む世界とされています。この時期はあの世とこの世の距離が最も近くなると考えられており、先祖への感謝を伝えやすい日とされています。
- シルバーウィーク:敬老の日と秋分の日が近い年は、その間の平日が国民の祝日となり「シルバーウィーク」と呼ばれる大型連休が生まれることがあります。
秋分の日の過ごし方
秋分の日には、先祖への供養を中心にさまざまな行事が行われます。
- お墓参り:家族そろって墓地を訪れ、お墓の掃除をしたり花や線香を供えたりして先祖への感謝を伝えます。
- おはぎのお供え:秋分の日には、「おはぎ」を先祖に供える風習があります。おはぎは小豆あんで包んだもち米を用います。小豆の赤色には邪気を払う力があると信じられており、先祖供養のお供え物として親しまれてきました。なお、春分の日に供える「ぼたもち」と基本的には同じ食べ物ですが、春には牡丹の花にちなんで「ぼたもち」、秋には萩の花にちなんで「おはぎ」と呼ばれます。
- 秋の味覚を楽しむ:稲や果実など秋の実りに感謝し、家族そろって季節の食材を囲む過ごし方も秋分の日らしい一日です。里芋、秋ナス、キノコ類など、旬の食材を使った煮物や和え物を楽しむ家庭も多く、秋の味覚を感じられる季節となっています。
- 彼岸会への参加:各地のお寺では彼岸会と呼ばれる法要が営まれ、先祖の供養が行われます。
- 秋晴れを楽しむ:秋分の日の頃は、空気が澄んで過ごしやすい気候になる地域も多く、散歩や行楽、紅葉狩りなどを楽しむ人も増えます。
観光・滞在時のアドバイス
秋分の日の時期に知っておくと便利なポイントをまとめました。
- シルバーウィークの混雑:敬老の日と秋分の日が近い年はシルバーウィークとなり、観光地や交通機関が大変混雑します。旅行を計画している場合は早めの予約をおすすめします。
- 公共サービスの確認:国民の祝日のため官公庁や学校は休みとなります。手続きが必要な場合は事前に済ませておくことをおすすめします。
- 9月の日本観光:9月は夏の暑さが和らぎ、秋の気配が感じられる季節です。紅葉が始まる地域もあり、日本の秋を楽しむのに最適な時期です。

