🎏 こどもの日とは?
こどもの日(5月5日)は、日本の国民の祝日のひとつで、1948年に制定されました。この日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」として定められており、家族みんなで子どもの健やかな成長と幸福を願う特別な日です。
🎎 起源と歴史
こどもの日の起源は、古代中国にさかのぼります。中国では旧暦の5月5日を「端午の節句」として邪気払いの日としており、この風習が奈良時代に日本へ伝わりました。日本では、特に武家社会の中で「男の子の節句」として発展し、男児の成長を祝う日とされてきました。
明治時代から「端午の節句」として祝われてきたこの日は、戦後の1948年に「こどもの日」として法律により正式に祝日化されました。現在では、男女を問わずすべての子どもたちのための日となっています。
🎏 主な風習
- こいのぼりを掲げる:家の屋根や庭に鯉のぼりを飾り、子どもが逆境にも負けず、元気に育つことを願います。「鯉」は中国の伝説で滝を登って龍になるとされる強い魚の象徴です。
- 五月人形・兜(かぶと)の飾り:男の子の健やかな成長と厄除けを願って、鎧兜や金太郎人形を飾ります。武士の精神を伝える意味も込められています。
- 菖蒲湯(しょうぶゆ):菖蒲の葉を浮かべたお風呂に入る風習で、邪気を払うとされています。菖蒲は「尚武(しょうぶ)=武を尊ぶ」とかけた縁起物です。
- ちまき・柏餅を食べる:こどもの日には、縁起の良い食べ物として、ちまきや柏餅を食べる習慣があります。特に柏餅の「柏」は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」象徴とされます。
🌱 現代のこどもの日
近年では、伝統的な行事に加えて、地域ごとのイベントやテーマパークでのこどもの日特別企画など、様々な形で祝われています。また、学校では子どもの権利や家族への感謝について学ぶ機会ともなっており、こどもを社会全体で守り育てる文化が根づいています。
📚 豆知識
- 同じく5月5日は「端午の節句」としても知られ、「五節句」の一つに数えられています。
- 日本以外の国にも「子どもの日」がありますが、日付や趣旨はそれぞれ異なります(例:韓国は5月5日、中国は6月1日など)。
- 鯉のぼりの「黒い鯉(真鯉)」は父親、「赤い鯉(緋鯉)」は母親、「青い鯉(子鯉)」は子どもを表すのが一般的です。
👨👩👧👦 家族で祝う大切な日
こどもの日は、伝統行事としてだけでなく、子どもの成長を家族全体で喜び合う日でもあります。多くの家庭では家族揃って食事をし、子どもへの手紙やプレゼントを贈ったりすることで、絆を深める時間にもなっています。
🏘 地域ごとの特色ある「こどもの日」
🎋 東北地方:鯉のぼりの「ながし鯉」
岩手県など一部地域では、「鯉のぼりを川に流す」という風習が残っていました。昔は家庭で飾った鯉のぼりを川に流して自然に還し、子どもの無病息災を祈願するという行事でした。現在は環境への配慮からイベント形式で「模擬ながし鯉」が行われています。
🎎 関東地方:人形の町・埼玉県鴻巣市の「五月人形まつり」
埼玉県鴻巣市では、毎年春に「鴻巣びっくりひな祭り」と並んで、五月人形を大量に飾るイベントが話題になります。人形職人の町ならではのスケールの大きな飾りが特徴で、こどもの日の文化を後世に伝えています。
🏯 関西地方:柏餅ではなく「ちまき」
関西地方では、こどもの日に「柏餅」よりも「ちまき(笹の葉で巻いた餅や団子)」が主流となっています。これは中国からの風習の影響を色濃く受けており、ちまきに災厄を避ける意味があるとされています。
🎏 中国地方:鯉のぼりの里まつり(山口県・柳井市)
山口県柳井市では、「金魚ちょうちん」で知られる街並みに、色とりどりの鯉のぼりが多数掲げられます。春の風物詩として定着しており、観光名所にもなっています。
🌊 九州地方:巨大こいのぼり(熊本県芦北町)
熊本県の芦北町では、なんと「全長100メートル」を超える巨大鯉のぼりを川に掲げるイベントがあります。地域ぐるみのイベントとして定着しており、多くの家族連れでにぎわいます。
🌸 沖縄県:「こどもの日」より「旧暦の端午の節句」
沖縄では、旧暦の5月5日(例年6月頃)を「端午の節句」として祝う習慣が残っています。こどもに「お守り」として「サン(ショウガ科の植物の葉)」を巻いたり、伝統的な食べ物である「ムーチー(餅)」を配る家庭もあります。

