カオパンサー (入安居)

カオパンサー (入安居)

🪷 カオパンサー(Khao Phansa / 入安居)とは?

カオパンサー(タイ語:เข้าพรรษา / Khao Phansa)は、タイ仏教における「入安居(にゅうあんご)」を意味する重要な祝日であり、毎年、アサラハブーチャー(仏教誕生)の翌日にあたる日です。 太陰暦8月の1日(グレゴリオ暦では7月中旬〜下旬)に行われ、全国の僧侶が3か月間の修行生活に入ることを正式に開始する日とされます。

📅 2025年のカオパンサー

2025年のカオパンサーは、7月11日(金)にあたります(前日の7月10日がアサラハブーチャー)。この日はタイ全国の学校・役所・銀行・寺院などが休業し、仏教行事が盛大に行われる日でもあります。

📜 安居(あんご)とは何か?

仏教における「安居(ヴァッサ / Vassa)」とは、雨季の3か月間、僧侶が一定の寺院に留まり修行に専念する期間です。これはブッダの時代からの伝統であり、当時の僧侶たちが雨季中に移動すると農民や作物を踏み荒らす恐れがあったことから、雨季は移動を避けて静かに過ごすという戒律が設けられました。

この安居の始まりを告げる日が、まさにカオパンサー(「入る」+「安居」)なのです。

🛐 仏教的儀式と風習

カオパンサー当日は、全国の寺院で次のような儀式が行われます:

とくにロウソク寄進は象徴的で、**「光(智慧)をもって闇(無知)を照らす」**という意味があります。

📍 各地の行事と特徴

タイ全土で祝われるカオパンサーですが、特に有名なのが次の地域のイベントです:

これらのイベントは国内外から観光客が訪れるほど盛況で、タイの精神文化を象徴する風景でもあります。

📅 3か月間の修行期間(พรรษา / パンサー)

カオパンサーから始まる3か月間、僧侶たちは寺院を離れることなく、修行・勉学・説法に専念します。この期間は「パンサー期」とも呼ばれ、一般の人々も次のような実践を行います:

🙌 現代社会におけるカオパンサーの意味

現代のタイ社会においても、カオパンサーは「心の節目」として重要視されています。とくに若者の間でも「3か月だけでも節制しよう」「自分を見つめ直す期間にしよう」といった動きがあり、SNSでは「#งดเหล้าเข้าพรรษา(ノンアルカオパンサー)」のような禁酒チャレンジも人気です。

また、企業や自治体でもこの時期に合わせてメンタルヘルス啓発・健康週間などの取り組みを実施することもあります。

📌 まとめ

カオパンサー(入安居)は、仏教国タイにおける最も重要な宗教行事のひとつであり、僧侶だけでなく一般の人々にとっても「節制」「内省」「慈悲」を実践する機会です。 静かな雨季の3か月を、心身を整える期間として大切にするタイ人の精神文化は、現代社会においても輝きを失うことなく生き続けています。


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