韓国の勤労者の日とは
「勤労者の日」(Labor Day)は、毎年5月1日に祝われる韓国の祝日です。2026年から法定公休日として正式に指定され、公務員や特殊雇用労働者を含むすべての国民が休日を取得できるようになりました。
勤労者の日の歴史的背景
メーデーの起源は1889年にフランス・パリで開催された社会主義政党の第1回国際会議に遡ります。毎年5月1日を「国際的な労働者の団結と連帯の日」とすることが宣言され、翌1890年に最初のメーデーが開催されました。5月1日という日付は、1886年のアメリカ・シカゴで起きたヘイマーケット暴動に由来しており、8時間労働制の実現を求めた労働者たちの闘いが世界各地に影響を与えました。
- 韓国での法制化の経緯:韓国では1994年に勤労者の日が有給休暇として法制化されましたが、公務員・教員・配達ドライバーなど労働基準法上の「労働者」に該当しない特殊雇用労働者は適用対象外とされており、長年にわたり休日が保障されていませんでした。2026年3月、国会が与野党合意のもと「公休日法」の改正案を可決し、すべての国民が休日を取得できる法定公休日となりました。
- 国際的な意義:メーデーは世界80か国以上で祝われており、「国際労働者の日」とも呼ばれています。労働者の権利向上や8時間労働制の実現など、労働運動が勝ち取ってきた成果を称える日として国際的に広く認知されています。
- 各国のメーデー:イギリスとアイルランドでは5月の第1月曜日に振り替えて祝われます。一方、アメリカでは9月の第1月曜日を労働者の日としており、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドも異なる日に祝っています。
勤労者の日の過ごし方
勤労者の日には、韓国各地で労働者の権利向上を訴えるデモや集会が開催されます。また、法定公休日として多くの人が家族や友人と過ごす機会にもなっています。
- デモ・集会:ソウルをはじめ各地で労働組合や市民団体によるデモや集会が開催されます。労働者の権利や待遇改善を訴える声が各地で上がります。
- 家族との時間:法定公休日のため多くの人が休日を取得し、家族や友人と過ごす機会となっています。春の気候の良い時期でもあり、公園や観光地を訪れる人も多くいます。
- 公共サービスの休業:官公庁や学校は休みとなります。主要なショッピングモールや飲食店は通常通り営業していますが、一部の個人商店は休業する場合があります。
観光・滞在時のアドバイス
勤労者の日に韓国を訪れる際に知っておくと便利なポイントをまとめました。
- デモへの注意:ソウル市内などでは大規模なデモや集会が行われることがあります。交通規制や混雑が予想されるため、移動の際は事前に情報を確認することをおすすめします。
- 観光スポットの混雑:法定公休日のため観光地や公園が混雑することがあります。特に春の行楽シーズンと重なるため、人気スポットは早めの訪問をおすすめします。
- 公共サービスの確認:法定公休日のため官公庁は休みとなります。ビザの手続きや各種申請が必要な場合は、事前に済ませておくことをおすすめします。

