ブータンの釈迦降臨の日とは
「釈迦降臨の日」(Lhabab Duchen / ལྷ་བབས་དུས་ཆེན)は、釈迦が天界での教えを終えて地上に戻ったことを記念するブータンの国定祝日です。チベット暦9月22日に祝われ、毎年11月頃にあたります。この日に行う善行や祈りは何百万倍もの功徳をもたらすと信じられており、全国の寺院で多くの人々が祈りを捧げます。
釈迦降臨の日の歴史的背景
釈迦降臨の日は、釈迦が41歳のとき天界(三十三天)に昇り、天界で3ヶ月間教えを説いた後、地上に戻ったことを記念する祝日です。釈迦が天界に昇った理由は、釈迦を出産してから7日後に亡くなった母マヤ夫人に教えを説くためだったと伝えられています。弟子たちにお願いされてようやく地上に戻ることを決意した釈迦は、ものづくりの神ヴィシュヴァカルマンが造った金と宝石で飾られた3本の梯子を降りて地上に戻ったとされています。
- 四大仏教祭日のひとつ:釈迦降臨の日はブータンやチベット、インドのシッキム州などで祝われる四大仏教祭日のひとつです。釈迦の生涯における重要な出来事を記念する日として、古くから大切に受け継がれています。
- 功徳が何百万倍にも:この日に行う善行は何百万倍もの功徳をもたらす一方、悪行も何百万倍もの悪い結果をもたらすと信じられています。そのため多くの信者がこの日は善行を心がけ、寺院や僧院を訪れてお参りします。
- 母の日としての側面:釈迦が母への恩返しのために天界に昇ったという伝説から、ブータンでは釈迦降臨の日を母の日としても祝う慣習があります。
釈迦降臨の日の過ごし方
釈迦降臨の日には、ブータン各地の寺院や僧院で信者たちが祈りを捧げます。
- 寺院への参拝:信者たちが寺院に集まり、バター燈明を灯したりお香を焚いたりして、釈迦への特別な祈りを捧げます。
- 僧侶による読経:僧侶たちが一日中聖典を読み、真言を唱えながら祈りを捧げます。
- 梯子の飾り付け:この祝日の特徴的な慣習として、釈迦が天界から降りてきた際に使ったとされる梯子が寺院の岩に飾られます。
観光・滞在時のアドバイス
釈迦降臨の日の時期にブータンを訪れる際、知っておくと便利なポイントをまとめました。
- 寺院での参拝:この日は多くの信者が寺院に集まります。参拝の際は静粛にし、祈りの邪魔にならないよう心がけましょう。
- 服装のマナー:寺院を訪れる際は肌の露出を控えた服装が必要です。膝丈以上のスカートやショートパンツは避け、肩を覆う服装で参拝しましょう。
- 公共サービスの確認:法定休日のため官公庁や学校は休みとなります。ビザの手続きや各種申請が必要な場合は、事前に済ませておくことをおすすめします。
- 11月のブータン観光:11月は気候が安定しており、ヒマラヤの山々が美しく見える季節です。観光のベストシーズンのひとつで、各地の寺院や僧院が特に賑わいます。

