🌅 ツァガーンサル(Цагаан сар)とは?
ツァガーンサル(Цагаан сар)は、モンゴルの旧暦に基づく新年であり、 最も伝統的で重要な祝祭日の一つです。直訳すると「白い月」という意味で、清らかさ・純粋さ・再生を象徴しています。
中国の春節と同様に旧暦1月1日に行われ、毎年2月頃にあたります。 ツァガーンサルは先祖への敬意、家族の絆、自然との調和を祝う日とされており、仏教的・遊牧民的文化が色濃く残っています。
📜 歴史と由来
ツァガーンサルは、古代のシャーマニズムやチベット仏教の影響を受けながら発展しました。 モンゴル帝国時代には宮廷行事としても重要視され、現代においても国家的な祝日として継続されています。
「白」はモンゴル文化において神聖な色であり、白い食べ物(乳製品)や白の伝統衣装がよく使われます。
🏡 ツァガーンサルの祝い方
この祝日は3日間以上にわたって祝われ、準備は1か月近く前から始まります。
- 大掃除: 家屋や牧畜小屋などを清め、新年を迎える準備を整える
- 伝統衣装: デール(民族衣装)を着用し、格式ある儀式を行う
- 年長者への挨拶(золгох): 両手を差し出し「長寿を祈る」伝統的な礼を交わす
- 家族訪問: 親族を巡って順に訪問することで絆を確認
- モンゴル料理: ボーズ(蒸し餃子)、乳製品、肉料理が中心
🥟 伝統料理と「白い食文化」
ツァガーンサルの食卓には、以下のような伝統料理が並びます:
- ボーズ: 羊肉や牛肉を包んだ蒸し餃子
- アールル: 乾燥チーズのような乳製品
- ホショール: 揚げパイのような料理
- バンシュ: 小ぶりの水餃子
- 白いミルクティー(スーテーツァイ): 塩入りのミルクティー
これらの料理は、訪問客に振る舞うために大量に準備され、特に数百個のボーズが手作りされる家庭もあります。
👵 年長者への敬意と贈り物
ツァガーンサルでは、家族内の年長者が主役です。
- 年配者に「Золгох(ゾルゴフ)」と呼ばれる両手の挨拶を行う
- 青いカタ(スカーフ)や現金を贈る
- 年齢・立場に応じて贈答の順序が厳格に決められている
また、特に祖父母や両親の家には親族全体が集まり、伝統と血縁を再確認する行事とされています。
🎁 贈答文化と意味
ツァガーンサルでは、お金や日用品、お菓子などを贈り合う習慣があります。
- 現金の「新札」を包んだ封筒(バヤルハン・セトグール)
- 羊肉やミルク製品のギフト
- 贈り物は「左手で渡して右手で受け取る」など礼儀作法も重視
🗓️ 日付と休暇
ツァガーンサルの日付は毎年変動しますが、通常2月中旬前後にあたります(旧暦1月1日)。
モンゴル政府は毎年、数日前から5日〜7日程度の連休を設定し、全国的に祝賀ムードとなります。
📌 まとめ
- 名称: ツァガーンサル(Цагаан сар)=白い月
- 時期: 毎年 旧暦1月1日(通常は2月ごろ)
- 意義: 新年、家族の絆、祖先への敬意、浄化と再生
- 主要行事: 挨拶儀礼(ゾルゴフ)、年長者訪問、モンゴル料理
- 文化的特徴: 仏教・遊牧文化・シャーマン信仰の要素が融合

