バングラデシュのシャブ・エ・バラートとは
「シャブ・エ・バラート」(Shab-e-Barat)は、イスラム暦シャバーン月の15日の夜に祝われるバングラデシュの祝日です。「赦しの夜」や「運命の夜」とも呼ばれ、アッラーが一年間の人々の運命を定める夜とされています。バングラデシュをはじめ、パキスタンやインドなど南アジアのイスラム教徒の間で広く祝われています。
シャブ・エ・バラートの歴史的・宗教的背景
シャブ・エ・バラートはペルシア語で「赦しの夜」を意味します。イスラムの伝承によれば、この夜にアッラーが人々の罪を赦し、来年一年間の運命を定めるとされており、多くのイスラム教徒が礼拝と祈りに費やす重要な夜です。
- 宗教的な意味:この夜、イスラム教徒は亡くなった家族や先祖の魂のために祈りを捧げます。モスクでは特別な礼拝が行われ、コーランの朗読や集団礼拝が夜通し続けられます。
- 南アジアにおける慣習:バングラデシュではこの夜、墓地を訪れて先祖の霊を弔う慣習があります。また、花火や爆竹を鳴らして祝う地域もあり、街が賑やかな雰囲気に包まれます。
- 断食と礼拝:敬虔なイスラム教徒はこの日に断食を行い、夜は礼拝と祈りに専念します。家庭では特別な料理が作られ、近隣や貧しい人々に振る舞う慣習もあります。
シャブ・エ・バラートの過ごし方
シャブ・エ・バラートの夜には、バングラデシュ各地のモスクで特別な礼拝が行われ、多くの信者が参加します。街中では照明や装飾が施され、祝祭的な雰囲気に包まれます。
- モスクへの参拝:この夜、多くのイスラム教徒がモスクを訪れ、集団礼拝やコーランの朗読に参加します。夜通し礼拝が続くモスクも多く、信仰心の深さを示す重要な機会となっています。
- 墓地への参拝:先祖や亡くなった家族の墓を訪れ、祈りを捧げる慣習があります。墓地には多くの参拝者が訪れ、ろうそくや線香が灯されます。
- 公共サービスの休業:法定休日のため官公庁や学校は休みとなります。主要なショッピングモールや飲食店は通常通り営業していますが、一部の個人商店は休業する場合があります。
観光・滞在時のアドバイス
シャブ・エ・バラートの時期にバングラデシュを訪れる際に知っておくと便利なポイントをまとめました。
- 夜間の混雑:シャブ・エ・バラートは夜に最も盛んに祝われます。モスクや墓地周辺は夜間に多くの参拝者で混雑しますので、時間に余裕を持って行動しましょう。
- 服装のマナー:モスクや墓地を訪れる際は、肌の露出を控えた服装を心がけましょう。女性はスカーフなどで頭部を覆うことをおすすめします。
- 日程の確認:シャブ・エ・バラートはイスラム暦に基づくため、毎年日付が異なります。渡航前に当年の日程を必ず確認するようにしましょう。


