マカオの聖金曜日(キリスト受難の日) とは
「聖金曜日(キリスト受難の日)」は、イエス・キリストの受難(苦しみ)と死を記念するカトリックの重要な祝日です。ポルトガルの統治下にあった歴史を持つマカオでは、キリスト教の伝統が深く根付いており、この日は一年の中で最も静かで神聖な一日として過ごされます。復活祭(イースター)直前の金曜日にあたります。
コラム:なぜ「Good Friday(良い金曜日)」と呼ぶのか?
悲劇的なキリストの死を記念する日なのに、なぜ英語で「Good(良い)」と呼ぶのでしょうか?それには主に2つの理由があると言われています。
- 「神聖な」という意味: 古い英語では「Good」には「Holy(神聖な)」という意味がありました。つまり「聖なる金曜日」というニュアンスが語源という説です。
- 人類への救い: キリスト教の教義では、この死は「人類の罪を身代わりに背負い、救いをもたらした尊い犠牲」と捉えられます。悲劇ではあっても、救済という「最高に良い結果」をもたらした日であるため、Goodと冠されています。
マカオならではの伝統と行事
マカオの「聖金曜日」は、東洋の街並みに西洋の典礼が溶け込んだ、独特の厳粛な雰囲気が漂います。
- 歴史的な教会での典礼: 聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊)近くの大堂(カテドラル)や、パステルイエローの壁が美しい聖ドミニコ教会など、世界遺産の教会で受難を記念するミサが行われます。
- 祈りの行進: 十字架を掲げて歩く儀式が行われることもあり、多くの信者がキャンドルを手に、静かに祈りの時間を共有します。
- 静かなマカオ: 普段は華やかなカジノや観光地として賑わうマカオですが、この日はエンターテインメントが控えめになり、街全体が穏やかな空気に包まれます。
観光や滞在における注意点
マカオではこの日から「復活祭(イースター)」にかけて連休となるため、以下の点に注意が必要です。
- 公共サービスの休止: 政府機関や銀行などはすべて休みとなります。一方で、主要な観光施設やカジノは通常通り営業していますが、地元の小さな商店などは休業する場合があります。
- 香港からの観光客による混雑: 隣の香港でも祝日となるため、連休を利用して大勢の観光客が訪れます。フェリーターミナルや主要観光地、ホテルは非常に混雑するため、移動や食事の予約は早めに済ませておくのが賢明です。
- 参拝のマナー: 教会は観光地である前に祈りの場です。露出の少ない服装を心がけ、ミサの最中は撮影を控えるなど、現地の信仰を尊重しましょう。

