ラオスのタートルアン祭りとは
「タートルアン祭り」(Boun That Luang / ບຸນທາດຫຼວງ)は、ラオスの首都ビエンチャンにそびえる黄金の仏塔タートルアンを舞台に、旧暦12月の満月にあわせて開催されるラオス最大の仏教祭りです。ラオス全土から数十万人が集まり、読経を聞きながら祈りを捧げたり、僧侶たちに施しを行います。
タートルアン祭りの歴史的背景
紀元前4世紀、インドで仏教を学んだ僧侶たちが仏陀の胸骨を持ち帰り、その遺骨を守るために仏塔を築いたのがタートルアンの起源といわれています。1566年には、セーターティラート王がタートルアンを壮大な黄金の仏塔へと再建しました。再建後、毎年盛大な祝祭が行われるようになり、これが500年以上続くタートルアン祭りの始まりとされています。
- 仏陀への信仰:タートルアンは仏陀の遺骨を納めた神聖な仏塔であり、仏陀への深い信仰と敬意を捧げる最も重要な機会となっています。
- 国民の絆を示す祭り:タートルアンは過去に外国からの侵略によって幾度も破壊されましたが、そのたびにラオスの人々が修復し守り続けてきました。この祭りは宗教的な意味合いだけでなく、ラオスという国家の絆と歴史を祝う国民的な行事でもあります。
- ラオスの国家的象徴:タートルアンはラオスの紙幣や国章にも描かれるほど重要な存在で、国民にとって精神的なよりどころとなっています。
- 海外在住のラオス人も帰国:祭りの時期には世界各地に暮らすラオス人も多く帰国し、家族や親族と一緒に過ごす大切な機会となっています。
タートルアン祭りの過ごし方
タートルアン祭りの1週間ほど前から屋台が立ち並び、タートルアン周辺は毎日大勢の人々で賑わいます。
- 早朝の読経と托鉢:早朝から多くの人々がタートルアンに集まり、全国から集まった僧侶による読経が行われます。人々は一斉に祈りを捧げ、その後にご飯や果物、花や現金などの供え物を僧侶に手渡します。
- 夜の蝋燭行列:日が暮れると人々が蝋燭やお花、お線香を手にタートルアンを時計回りに3周します。日が暮れるにつれて、ライトアップされた黄金のタートルアンと無数の炎が織りなす光景は幻想的です。3周し終えたら蝋燭やお花、お線香をタートルアンに捧げます。花火も打ち上げられ、祭りが華やかに幕を閉じます。
- 屋台・コンサート:広場には食べ物や飲み物の屋台だけでなく、民族衣装や工芸品なども並びます。大型ステージでは各民族の伝統舞踊やコンサートも披露されます。
- その他のイベント:タートルアン祭りの数日前に、ワット・シームアンに集まった人々が、花や蝋燭、お香で飾られた蝋の城を手に、民族衣装を纏って伝統音楽を奏でながらタートルアンへ向かう華やかなパレードが行われます。
観光・滞在時のアドバイス
タートルアン祭りの時期にラオスを訪れる際、知っておくと便利なポイントをまとめました。
- 早めの宿泊予約:祭りの時期はビエンチャンのホテルが早期に満室になります。特にタートルアン周辺や市内中心部の宿泊施設は早めに予約することをおすすめします。
- 托鉢は早朝に:托鉢の儀式は早朝から始まりますが、良い場所を確保するために午前5時前には会場に向かうことをおすすめします。
- 服装のマナー:寺院を訪れる際は肌の露出を控えた服装が必要です。膝丈以上のスカートやショートパンツは避け、肩を覆う服装で参拝しましょう。女性はシン(ラオスの伝統的な巻きスカート)を着用することが求められる場合があります。
- 11月のラオス観光:11月は雨季が終わり涼しく過ごしやすい季節です。観光のベストシーズンのひとつで、ビエンチャンの街が最も活気づく時期でもあります。

